腕時計の部品の名称を解説!あの部品の呼び方が判明
腕時計は、様々な部品が組み合わさって作られている機械です。
今回は、腕時計の各部品の名称やその役割について徹底解説します。
また、主な部品が故障してしまったときの修理代の目安もまとめました。
腕時計の各部品の名称を理解すると、修理を依頼するときや購入するときにも役立ちますよ。
ぜひ、参考にしてみましょう。
腕時計の部品の名称を詳しく解説
腕時計の基本的な部品と文字盤の部品について名称をまとめました。
それぞれの名称とその役割についてみていきましょう。
基本的な部品
まずは、腕時計の基本的な部品の名称とその役割をまとめました。
ケース
腕時計の本体の一部となる部品です。
ケースは、駆動部分(ムーブメント)を納める容れ物のことを指します。
腕時計の本体として活躍する部品で、ムーブメントとケースを合わせた部分を腕時計の本体と呼びます。
ベゼル
ベゼルは、ケースの一部でダイアルを覆うガラス(風防)の外周部分のことを指します。
腕時計のスポーツモデルなどでは、ベゼル部分に経過時刻計測などの機能が付いているものもあります。
また、ベゼル部分に優美なラインを付けたり、ダイヤモンドなどで装飾したりして、デザインにアクセントを付けている腕時計も多いです。
リューズ
リューズは、日本語で表記すると「竜頭」と書く部品です。
これは、時刻を合わせるためのつまみのことを指します。
機械式の腕時計では、ゼンマイを巻くためにも使う部分です。
ダイアル
腕時計の顔ともいえる部品です。
ダイアルとは、デザイン豊かな文字盤のことを指します。
針やインデックスなどが置かれる場所であるのはもちろんのこと、様々な色や素材、宝石が使われるなど、腕時計の個性や魅力を発信する部分となります。
ムーブメント
腕時計の心臓ともいうべき部品がムーブメントです。
ムーブメントは、腕時計が絶えず動き続けるための機構をつかさどっています。
ムーブメントには3種類あり、ゼンマイを巻いて動く機械式の手巻きと自動巻き、電池で動くクォーツがあります。
ケースの中にある部品のため、一般的な腕時計では目にすることはありません。
しかし、わざとムーブメントの正確な動きや美しさを楽しむために、ケースの裏側やダイアルの一部が透明(スケルトン)になっているモデルがあります。
そのようなスケルトンモデルの腕時計からは、ムーブメントの美しい動きとデザインを堪能することができますよ。
ベルト
腕時計を腕に装着するためにある部品です。
ベルト部分は「バンド」「ストラップ」ともいわれ、金属製の場合は「ブレスレット」と呼ばれます。
最近は、ラバーベルトやナイロンベルトなどの種類が人気で、ベルトにも様々な種類とデザインが誕生しています。
ラグ
ケースとベルトの繋ぎ目となる部品です。
一般的なラグはケースと一体化しており、素材も通常はケースと同じものが使われることが多いです。
腕時計ブランドには、ラグのデザインにこだわりを持っているとろこも多く、ラグに注目して腕時計を選ぶことも面白いです。
文字盤の部品
腕時計の印象が決まる、文字盤にある部品の名称とその役割をまとめました。
時針
時計の「時」を表す、短い針のことです。
時計ブランドによって、個性ある時針のデザインもみられます。
分針
時計の「分」を表す、長い針のことです。
秒針
時計の「秒」を表す、針のことです。
腕時計のデザインによっては、秒針がないものもあります。
秒針がない腕時計とある腕時計を区別するために、センターに秒針がついている腕時計を「中3針」と呼びます。
インデックス
腕時計の文字盤に配置される目盛や数字の部分を指します。
腕時計によっては、数字部分がドットや棒などのマークになっているものもあります。
インデックスのことを「時字」や「アワーマーカー」ということも多いです。
主なインデックスの種類は、「バーインデックス」「アラビアインデックス」「ローマインデックス」「ダイヤインデックス」があります。
インデックスの種類が変わると、腕時計のデザイン全体のイメージもガラッと変わり面白いです。
腕時計の部品名称ごとの修理代は?
腕時計を長く愛用していると、それぞれの部品が劣化したり、破損したりすることもしばしばです。
そこで、腕時計の主な部品の修理代についてまとめました。
修理代は時計の種類やブランドなどによって変わってくるため、詳しく知りたい場合は直接、修理できるお店に問い合わせてみましょう。
ダイヤル・インダイヤル
湿気が入ることでダイヤル部分が劣化したり、その劣化によりインダイヤルの針が取れてしまったりすることがあります。
ダイヤルやインダイヤルの修理料金の目安は、20,000円~40,000円です。
ガラス(風防)
腕時計を落としてしまったり、何かにぶつけてしまったりするとガラス(風防)部分が割れたり、傷が付いたりします。
割れたり、傷が付いたりすると時間も見にくくなり、すぐに修理したなるものです。
ガラス(風防)の修理料金の目安は、10,000円です。
ただし、ガラス(風防)の材質によって料金は異なります。
アクリルガラス(有機ガラス)の場合は、研磨だけであれば約3,000円、交換は約8,000円台からです。
クリスタルガラス(無機ガラス)の場合は、約20,000円台からと高くなります。
高級腕時計によく使われるサファイアガラスの場合も、約20,000円台からです。
破損の具合によっては、ガラス(風防)ごと取り替える場合もあります。
ケース
腕時計の本体であるケースは、大事なムーブメントを収納する容器です。
長年愛用している腕時計になると、経年劣化や摩耗が激しくなることがあります。
また、手を洗ったり、突然の大雨で濡れたりすると錆や腐食してしまうこともあります。
さらに、防水の腕時計であっても、長年使っていると汚れがたまり錆びて傷む可能性も高いです。
そこで、それぞれの腕時計の傷や破損具合によって、修理の目安となる料金を示します。
ケースが破損し、ムーブメントまで修理をする場合は、18,000円~50,000円です。
また、ケースに多少の傷が付き、外装仕上げを依頼する場合は、13,000円ほどで済みます。
破損の状態によって料金が大幅に違ってくるため、修理店で見積もりを頼むと良いでしょう。
ベゼル
ダイバーズウォッチなどベゼルの機能がある腕時計を使用していると、ベゼルが回らなくなったり、硬くなったりすることがあります。
これは、ダイバーズウォッチを海で使っているときに、細かな砂やゴミががベゼルの隙間に入り込んでしまうためです。
ベゼルの修理料金の目安は、8,000円ほどです。
あまりにもベゼルが回らない、硬くて動かないという場合は、洗浄することもあります。
腕時計の部品名称を覚えると修理の時に役立つ
今回は、腕時計の主な部品の名称やその役割について解説しました。
また、主な部品が故障したときの修理料金の目安についてもまとめました。
腕時計の部品の名称を知っていると、修理のときに役立ちます。
例えば修理店に連絡し、故障の具合を説明したり、修理代の見積もりをとってもらったりするときも、明確な部品の名称を伝えられるとお店側も助かります。
腕時計が好きでこれから集めようとしている方や自分で時計の修理をしたい方など、腕時計の部品の名称を知っておくと安心でしょう。
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